第13回世界陸上選手権競技大会が、韓国第3の都市・大邱で27日開幕する。世界202カ国から1945選手、役員・関係者を含めると約6000人が参加する過去最多の大会で、9日間熱戦が繰り広げられる。
同大会は2年に1度開かれ、夏季五輪、ワールドカップとともに世界3大スポーツイベントといわれ、世界中で延べ60~70億人がテレビ視聴する。韓国はこの3大会をすべて開催する「トリプルクラウン」を、世界で7番目に達成する。躍進する韓国の力量を世界に示し、国の格をさらに向上させる好機だろう。
韓国がスポーツでも先進国入りできることを示したのは、30年前の1981年、88年夏季五輪の誘致を決定したときに始まる。ソウル五輪で韓国は、途上国から経済大国へと歩む「漢江の奇跡」を世界中にアピールした。
さらに02年のサッカーワールドカップ韓日共催大会ではベスト4に進出し、世界を驚かせた。昨年のバンクーバー冬季五輪では、女子フィギュアで金妍兒選手が金メダルを獲得するなど総合5位、冬季スポーツでも躍進した。その勢いで18年の平昌冬季五輪招致も決定した。
今大会を成功させることは、平昌冬季五輪成功にもつながるだろう。
そのためにも円滑な競技運営とともに、会場を満員の観客で埋めることが重要だ。アトランタ五輪男子マラソン銀メダリストの李鳳柱さんは、「海外では陸上競技への関心が高く競技場が満員だ。大邱もそうなってほしい」と語っている。
今大会は世界最速の男ウサイン・ボルト、義足のスプリンター、オスカー・ピストリウスなど、世界のトップアスリートを生で見るチャンスなので、韓国全土から大邱を訪ね、アスリートたちに熱い声援を送ってほしい。
そして開催国の韓国人選手が好成績を残し、関心を盛り上げてほしいものだ。熱戦を期待したい。(L)