済州島が、「世界7大自然景観」に選ばれ、世界が認めるブランド島になった。
スイスに本部を置く非営利団体が実施し、全世界10億人以上が投票。済州島は7つのテーマである島、火山、滝、海岸、国立公園、洞窟、森などすべてを備えた唯一の候補地として注目を集めた。済州島には1億3000票が投じられたというが、世界の人々が一度は訪れたい島になり、観光産業の活性化が期待される。
済州島は、韓半島から南へ約90㌔、韓国最大の島だ。温暖な気候と美しい自然で知られ、島の中央部には標高1950㍍の漢拏山が聳え立ち、多くの溶岩洞窟や海底噴火でできた城山日出峰、自然の中を散策できるトレッキングコースもある。海外旅行が自由化される前は韓国本土からの新婚旅行のメッカだった。
この素晴らしい自然環境ゆえに、ユネスコから世界遺産、世界ジオパーク、生物圏保護区に認定され、世界で唯一、自然科学分野のユネスコ3冠を達成し、済州島の自然環境の価値が学術的に認められた。これに名声を加えることになった。
済州島の最大の産業は観光だが、済州発展研究院によると、「世界7大自然景観」に選ばれたことで外国人観光客が年間最大73・6%増えると試算されている。
近年、済州島の知名度は上がっており、今年は済州島を訪れる観光客が過去最高の900万人に達する勢いだ。特に、外国人観光客が昨年より30%近く増えており、100万人を突破する見込み。国内外からの観光客急増でホテルの予約もいっぱいで、「済州第2空港が必要だ」という声まで出ている。
済州島は、自然と人間の生活が調和し、歴史が織りなす地であることが魅力であり、その環境は世界が保護すべき貴重な共同遺産になった。これを契機に、自然環境の保全にさらに力を入れ、世界一のリゾート島になるように力を入れてほしい。(S)