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2012/05/25

<鳳仙花>◆日本ドラマの地上波放送解禁を◆

 先日、韓日の有識者で作る「韓日文化交流会議」が、韓国で禁止されている日本のテレビドラマの地上波放送解禁を求める提言を出した。まだ地上波放送が禁止されていることを知って、逆に驚いた人も多いことだろう。

 日本によって植民地支配を受けた苦い歴史的記憶があるために、日本文化は長い間、「国民感情を害する」「国民への多大な影響がある」として流入が禁止されてきた。

 98年に金大中大統領(当時)が日本大衆文化第1次開放を決めた時も、賛否両論が起こったほどだ。

 しかし、その心配が杞憂であったことは、その後の韓日文化交流拡大が証明した。現在、日本では韓国ドラマが一大ブームとなっている。韓国でも衛星放送やケーブルテレビでは、日本ドラマを見ることができる。

 韓日合作ドラマの制作も進み、資本提携も活発に行われている。規制が残っているのは、地上波でのドラマ放送だけになったのである。

 この間、韓国政府は日本ドラマ解禁に前向きな姿勢を示してきた。昨年も文化体育観光部長官が、「日本ドラマを受け入れるときがきた」と発言している。

 今回の提言を受けて、早期に放送解禁措置を取り、韓日文化交流をより加速させる時期が来たのではないだろうか。

 成熟した市民社会となったいまの韓国なら、解禁が相互理解につながりこそすれ、「国民感情を害する」ことにはもはやならないだろう。

 前述の会議では、①韓日共同の放送局設置②芸術・スポーツ分野の行事に伴う査証発給条件の緩和③日本における韓国文学の翻訳増加④両国の作家がそれぞれの大学に長期滞在し学生と交流⑤両国で高齢化社会が進むことに対応した中高年の文化交流、などが提案されたという。どれもぜひ実現させてほしい。

 そして、より「創造的な韓日関係」を築きあげてもらいたい。(L)