ここから本文です

2014/02/07

<鳳仙花>◆ソチ冬季五輪と韓国◆

 いよいよソチ冬季五輪が7日開幕する。韓国は過去最多の71人の選手を送り込んでいるが、フィギュアの金妍兒(キム・ヨナ)選手と浅田真央選手の金メダル争いなど注目の競技も多く、関心は高まっている。ソチとの時差は5時間。決勝の多くが午前零時過ぎの夜中に行われるので、大会期間中の17日間は寝不足になるファンも多いことだろう。

 オリンピックは平和の祭典であるが、やはりメダル争いに関心がいく。韓国は金メダル4個以上の総合10位以内が目標だが、AP通信は金6銀3銅3の総合7位に入ると予想している。

 金メダルの最有力は金妍兒選手で、多くの国民がバンクーバー五輪に次ぐ二連覇を信じている。スピードスケート女子500㍍の李相花(イ・サンファ)選手も二連覇をかけて絶好調だ。さらに女子ショートトラックの高校生沈錫希(シム・ソッキ)選手は、1000㍍、1500㍍、3000㍍で3冠も夢ではない「期待の星」だ。期待に違わない活躍を願いたい。

 ショートトラック男子のロシア代表として、元韓国籍のビクトル・アン選手がメダルを狙っているのも話題になっている。トリノ五輪で金メダルを3個獲得した安賢洙(アン・ヒョンス)選手がその人だ。

 夏季五輪では韓国は上位の常連だ。ロンドン五輪では、金メダル13個で総合5位を記録した。欧米の国々が強い冬季五輪でもバンクーバー大会で一躍総合5位となり、世界を驚かせた。冬季五輪で獲得したメダルは金メダル23個を含めて45個で、中国(44個)と日本(37個)を上回る。

 それにしても、冬季五輪でも急速に力をつけた秘訣はなんだろうか。これは躍進著しいゴルフやその他競技でもいえることだが、韓国選手は死に物狂いで勝つことに専念し、そして国民も厳しい目で選手に大きな期待を寄せる。そんなことが強いスポーツ選手を生み出しているのかも知れない。課題は世界のレベルに届かないスキー競技の強化だろう。

 ともかく、次回の2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪につなげる活躍を期待したい。(S)