ここから本文です

2020/12/04

<鳳仙花>◆第4次韓流ブーム◆

 今年の新語・流行語大賞トップ10に「愛の不時着」が選ばれた。「愛の不時着」は、北朝鮮の将校と韓国の財閥令嬢が禁断の恋をする物語。2月に配信開始されて以降、長期にわたって視聴ランキング上位を占め、従来の韓流ドラマファンだけでなく、若年層からも支持を集めるなど、新たなブームを巻き起こすきっかけとなった作品だ。これにより、韓流ブームの再来、第4次韓流ブームの到来といわれるようになった。

 振り返ってみれば、韓流が始まったのもやはり韓国ドラマだった。2003年に放送された「冬のソナタ」は中高年女性のハートをつかむ「ヨン様ブーム」を巻き起こした。2010年から始まる第2次韓流は、東方神起、KARA、少女時代などの韓国アイドルグループの登場で「K-POP」という音楽ジャンルを築いた。2015年からはコスメやファッション、グルメなどにもアンテナを伸ばす若い女性が急増し、訪韓ラッシュとなった。

 今回の第4次韓流は、「愛の不時着」以外に、米アカデミー賞を受賞した韓国映画「パラサイト」人気が火をつけ、米音楽市場を席捲したBTS(防弾少年団)がファン層を広げ、さらに、K-POPアイドルを養成するオーディションから生まれた日本人9人の「NiziU」の成功が10代の少女たちに韓国を一層身近にさせた。内閣府の世論調査では、若い世代ほど「韓国に親近感を感じる」と答えている。


つづきは本紙へ