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2020/05/01

<鳳仙花>◆韓国ハンセン病患者に寄り添った看護師◆

 新型コロナウイルスとの闘いが世界で続いている。感染の恐怖がありながらも、治療の最前線に立つ世界の医療従事者には、尊敬の念を禁じ得ない。改めて世界の感謝の念を伝えたい。

 そこで思い出すのが、韓国ハンセン病患者の看護に半生をかけた2人のオーストリア人看護師、マリアンヌ・シュテーガーさんとマーガレット・ピサレックさんの存在だ。2人は1960年代初頭、ハンセン病患者の療養所がある小鹿島に渡り、献身的な看護を行って、差別と偏見に苦しむハンセン病患者に寄り添った。40数年間の看護生活を続けたが、2005年11月、70代となった2人は「歳をとって、まともに働けなくなった」と、一通の手紙を残して故郷に帰った。


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