女性作家のホン・ジヨンさん(49)が出版した「キューバの韓流」が、社会主義国キューバの韓流が理解できると好評だ。ホンさんは2000年米国に移住、現在は南ネバダ州立大学で教職にある。2017年から昨年まで毎年、学術大会に参加するためキューバを訪れており、キューバ社会の変化と、韓流が果たした役割についてまとめた。
ホンさんは「キューバの10~20代に韓国ドラマや映画、K―POPが広まり、若者の価値観に大きな影響を与えている。青年たちが自主的に結成した韓国文化クラブには、大学生を中心に1万人を超える会員がいる。1年間給料を貯めて、米国などで開かれた韓国歌手の公演を見に行く人々もいるほどだ」と話す。
ホンさんは、韓国ドラマのセリフや歌の歌詞に込められた誠実、情熱、希望などの肯定的なメッセージをブームの背景に挙げている。
その一つが最近放映終了したドラマ「梨泰院クラス」で、主人公が多くの逆境を乗り越えて、最終的に成功する姿を観て、「私もあのように熱心に生きていれば幸せになれるのではないか」と夢見るキューバの青年たちが多いという。また韓国ドラマによくある「思いやりと助け合いの姿」にも共感が寄せられていると強調する。
さらに「BTSに代表されるK―POP歌手たちの華やかな舞台とダンスも魅力的な要因」と付け加えた。
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