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2021/04/02

<鳳仙花>◆韓国系キューバ人青年の留学支援◆

 韓国から1万3000㌔離れたキューバに韓国人移民が初めて渡ったのは、100年前の1921年3月25日である。キューバでは現在、約1000人の韓国人の子孫が生活している。その子孫の一人が念願の韓国に留学する。

 韓国留学するのは、キューバ独立に貢献した故イム・チョンテク氏(1903~1985)のひ孫にあたるペンハン・アントニオ・エンイムさん(25、韓国名=イム・デハン)だ。イム氏の子孫は自らのルーツを知りたいと、韓国への思いを持ち続けてきたという。その願いを今回、アントニオさんが実現させた。

 アントニオさんは、韓国政府の政府招請外国人奨学事業(GKS)対象者として公館選考を通過した。キューバはGKS対象国ではなかったが、キューバを管轄するメキシコ大使館の推薦で在外同胞部門に1人が割り当てられた。まだ最終選考が残ってはいるが、ほぼ決定とのことだ。韓国でルーツの文化をしっかり学んでほしい。

 故イム氏は1905年、2歳の時に親に連れられてメキシコに移住。1921年にメキシコからキューバに渡った。キューバで独立運動に献身、また韓国人学校を建てて民族教育にも力を注いだ。これらの功績を認められて、97年に建国勲章愛国章を受け遺族に届けられた。

 アントニオさんは、「祖先の愛国活動とルーツの韓国を誇りに思って生きてきた」と語る。韓国語も勉強して韓国語能力試験2級に合格、昨年は韓国語スピーチ大会で入賞した。また韓国留学は、ルーツの国という理由だけではないと強調する。キューバでコンピューター工学を専攻したアントニオさんは、先進技術大国の韓国でAI(人工知能)を学びたいという。

 将来はぜひ、韓国とキューバの懸け橋になってほしい。


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