米国で、アジア系へのヘイトクライム(憎悪犯罪)が深刻化し、韓国系米国人社会にもこれまでにない恐怖と怒りを呼び起こしている。コロナが武漢ウイルスと宣伝されたこと、アジア系はおとなしいとの偏見、コロナによる閉塞感などが、アジア系襲撃の背景にあげられている。そんな中、2人の韓国系米国人女性のヘイトに抗議する発言が、静かな共感を集めている。
ユミ・ホーガン(61、韓国名キム・ユミ)さんは2015年、夫がメリーランド州知事に就任し、初のアジア系ファーストレディーとして話題を集めた。1959年、韓国全羅南道の貧しい家庭に生まれ、20歳のとき米国に移住。
「アジア系移民として人種差別も経験したが、家族のため必死に働いた。私の人生そのものが『米国の物語』で、私たち(韓国人移民)は米国の発展に貢献してきた」と米国民に呼びかけるとともに、「米国の力は多様性にある。米国の指導者たちはヘイトクライムを深刻に受け止め、処罰を重くする立法化を早急に整備してほしい」と、米国政府の早急な対策を促した。
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