大リーガーを夢見て多くの韓国人選手が海を渡ったが、大リーグを夢見るのは選手だけではない。韓国人初の大リーグ審判という夢を果たすため、挑戦する男性がいる。現在マイナーリーグで活動する金ジェヨン審判(41)だ。
金審判は、マイナーリーグで選手生活を経験。引退後の12年、韓国ソフトボール協会の審判生活を始めた。16年に大リーグ審判の夢を抱いて渡米し、18年からマイナーリーグの正式審判として活動する。マイナーリーグは選手に劣らず、審判の競争も激しい。選手が実力を付けて上位リーグに進出するように、審判も厳しい評価を経て大舞台に進出できる。生活環境が劣悪なのは選手と同じだ。
給料だけでは生活できず、シーズンオフにはアルバイトをして生計を立てる。数年チャレンジしてあきらめる人も多く、さらに昨年はコロナ禍でリーグが中断、より生活が厳しかった。
金審判は「昨年は開幕前にリーグ中断の連絡を受け、米国入国もできなかったので、不安でいっぱいだった。韓国でアマチュア試合の審判をしながら再開を待った」と振り返る。幸い今年のマイナーリーグは5月初め開幕し、金審判は4月、米国に戻って活動を再開した。
金審判は、「来年は(マイナーリーグの)ダブルAに昇格し、数年以内にトリプルAに上がり、その次に大リーグの舞台に立ちたい」と今後の抱負を話す。
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