8月にロンドンでオンライン開催される「マインドスポーツオリンピアード」のチェス種目の韓国代表に、カザフスタンの高麗人(ロシアや中央アジア出身の韓半島にルーツを持つ人たち)出身の少女、オガイ・アナスタシヤさん(14)が選抜され、静かな話題を集めている。
チェスは高い思考力を必要とする「頭脳スポーツ」ともいわれる。同大会は、1997年に創設されたチェスをはじめドミノや囲碁など頭脳スポーツの大会だ。
120カ国以上が参加し、3週間にわたり80種目で優勝を競う。
オガイさんは19年、両親と一緒に韓国に来た。慶州市内の小学校に入学したが、言葉も文化もわからず苦労した。その時、同校のチェスクラブに加入したのが学校生活の大きな支えになった。カザフスタンやウズベキスタンなどロシア圏の国では、チェスは人気の競技で、オガイさんも両親の影響で幼い頃からチェスに接していたという。
江原道平昌で同年8月に開かれた「世界の青少年マインドスポーツ大会」で、12歳未満のチェス種目に出場して優勝。内向的な性格で友人も少なかったオガイさんだが、「優勝を聞いて同級生たちがお祝いしてくれた。おかげで友人も出来たし、韓国語の実力もつき、成績も良くなった」と振り返る。
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