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2021/08/27

<鳳仙花>◆パラリンピックと韓国◆

 161カ国・地域に難民選手団を加え、約4403人の選手が競う東京パラリンピックが24日に開幕した。コロナ禍での開催だが、選手団には最大限の感染防止措置を取ったうえで、悔いのないプレーをしてほしい。韓国は今大会に代表選手86人など計159人の選手団を派遣し、総合20位内を目指している。

 韓国のパラリンピック初参加は1968年の第3回テルアビブ大会で、10人(選手6人、役員4人)の派遣だった。選手たちは社会的無関心と劣悪なトレーニング環境の中で第一歩を踏み出した。

 4年後の1972年、ハイデルベルク大会の障害者卓球・車椅子部門(TT1)男子シングルスで優勝、韓国に初メダルをもたらした。五輪初の金メダルが1976年モントリオール五輪のレスリングなので、パラリンピックの金メダル獲得が4年早かった。

 韓国パラスポーツは、自国開催の88年ソウル大会で急成長した。政府は招致確定後、パラスポーツ選手の発掘を強化し、メダリストへの特別報奨金も用意した。366人の選手団が出場し、金メダル40個、銀35個、銅19個を獲得し総合7位に入った。パラリンピック最優秀選手賞といえる「ファン・ヨンデ功績賞」も同大会で制定された。

 ソウル大会を契機に韓国はパラスポーツ強国に発展。08年の北京大会から五輪メダリストと同額の報奨金と年金給付を用意し、プロのパラ選手も登場するまでになった。

 しかし、課題も多く残されている。


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