旧正月を前に貧困家庭に食事や練炭を届けている韓国人元ボクサーがいる。清州市でボクシングジムを運営するチャン・グンシクさん(38)だ。貧困者を助ける奉仕活動を現在まで13年間続けている。
2002年からバンタム級の韓国代表として活躍したチャンさんは、05年エジプト国際ボクシング大会で金メダル、06年インド軍人オリンピック銅メダルなど活躍。14年に引退後、ジムを始めた。
華麗な経歴のチャンさんだが、幼い頃には厳しい貧困を経験した。小学生の時から新聞と牛乳を配達、中学時代に教育費を免除してくれると聞いてボクシングを始めたが、グローブを買うお金がなく、お古の悪臭がするグローブを譲り受けてトレーニングしたという。
チャンさんは「貧困の苦痛を知っているので、引退後は貧しい人たちを助ける活動がしたかった。韓国代表としてリングに上がり、国民から受けた愛を返したかった」と話す。元ボクサーが路上で殴られ屋をする韓国映画『拳が泣く』にヒントを得て、春と夏には「街頭人間サンドバッグ」を行って寄付金を稼いだ。
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