世界三大音楽コンクールの一つ、エリザベート王妃国際音楽コンクール(声楽部門)で今月上旬、韓国の金テハン(バリトン)がアジア圏男性で初優勝を果たした。その審査員席で感慨深げに拍手を送っていたのが世界的ソプラノ、曺秀美(チョ・スミ 60)だ。
曺はソウル出身で、サンタ・チェチーリア音楽院で声楽を学んだ。デビュー間もない1988年、世界的指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンに注目されたことが、国際舞台で飛躍する契機となった。カラヤンは彼女の声を「神からの贈り物」と評した。以後、数多くのオペラに出演し、世界的名声を得た。
つづきは本紙へ