韓国戦争の休戦協定締結から今年で70年。数百万人の犠牲者と1000万人以上の離散家族を生んだが、ベルギーで昨年、92年の生涯を終えたチェ・ヨンホ氏も韓国戦争に人生を翻弄(ほんろう)された一人だ。チェ氏は未完の手記を残した。
手記によると、チェ氏は1930年、黄海道海州生まれ。医学を勉強していたが、1950年6月25日に韓国戦争が勃発すると、北朝鮮軍の徴兵を避けるため南に渡った。「強大国の代理戦争の犠牲になりたくなかった」からだという。直後に北朝鮮のスパイと疑われ韓国軍に逮捕されたが、英語を話せたことから、国連軍のベルギー大隊に配属され、通訳と医療チームで働くことになった。
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