韓国はいま、地方都市が面白い!朝鮮朝時代から学問の都として知られ、最近では情報産業都市としても知られる韓国第3の都市・大邱を訪れた。テーマは「韓方美容・美食体験の旅」だ。大邱には韓国伝統の真鍮の器が展示されている方字鍮器博物館、千五百年以上の歴史を持つ桐華寺(トンファサ)などの名所がある。それらを訪ねた後、いよいよ韓方美容、炭窯サウナを体験した。炭窯から炭を取り出した後の余熱を利用した炭窯サウナは、遠赤外線とマイナスイオン効果で、体内の老廃物を排出してくれる。高・中・低の3段階の温度の部屋に分かれ、高温の部屋は熱いが心地よく体の心まで温まる。炭窯体験を終え、壬辰倭乱(イムジンウェラン、文禄の役)の際、朝鮮側に投降した日本武将として知られる沙也可(さやか)が祭られている鹿洞(ノクトン)書院に向った。沙也可は朝鮮侵略に反対して投降したと言われ、400年以上過ぎたいまも子孫が健在で日程があえば子孫と話をすることも出来る。翌日はお待ちかね、韓方美容体験に参加し、韓方薬を使ったフェイシャルマッサージを受ける。肌がスベスベになり、心地よい匂いがさらなるリラックス効果を生み出す。韓医学文化館を見学すると、韓方医学の知識も深まる。さて昼食は韓方サムゲタン。普通のサムゲタンと違い、生薬入りで薬用効果が高い。ソウルでは味わえない一品だ。大邱周辺には仏教文化の故郷、慶州(キョンジュ)などの韓国有数の観光地が隣接している。来年は世界陸上選手権も開催されるなど、活気に満ち溢れた大邱を、ぜひ一度訪れてほしい。
(取材=東洋経済日報社東京本社・浮ヶ谷一憲、協力・韓国観光公社、大邱広域市)