◆フィギュアスケート・「ポスト金妍兒(キム・ヨナ)」に注目◆
金妍兒の後継者となる次世代フィギュア選手に、韓国で関心が高まっている。2日と3日にスロベニアで開催されたフィギュアスケートのノービスクラス国際大会で、韓国の新星キム・へジン(12歳)が、144・11点のトップで優勝した。
2位は日本の宮原知子(12歳)の129・15点、3位は日本の加藤利緒菜選手(12歳)だった。
92年からスロベニアで開催されている同大会のノービス部門は、年齢制限でジュニアクラスの国際大会に参加できなかった有望な新星たちが参加する。トリノ世界選手権で金メダルに輝いた日本の高橋大輔選手も、99年に同大会男子シングルで優勝した。金妍兒も2002年に同大会で優勝、日本の荒川静香(94年)、中野友加里(99年)も同大会で優勝している。
キム・へジンは、09年12月の韓国のジュニア選手権で優勝、今年1月の韓国フィギュア選手権シニア大会でも優勝し、今大会が初めての国際舞台だった。12歳で韓国のジュニアとシニアを制覇したのは金妍兒に続く快挙となった。
一方、金妍兒とともにバンクーバー五輪に出場した郭珉整(16)は、金妍兒と同じブライアン・オーサーの教え子になった。トリノでは、オーサーコーチのレッスンを受ける郭珉整がジャンプのアドバイスを受け、ジャンプを成功させると大きな拍手を受けるシーンが見られた。
オーサーコーチは、「郭珉整は才能のある選手だ。彼女が成長するための手助けになりたいが、第2の金妍兒というプレッシャーは持たないでほしい」と語っている。
金妍兒は3月31日に韓国に帰国し、高麗大学の授業に出席した。約1カ月間滞在し、両親と過ごしたり、広告撮影、4月中旬に開かれるアイスショーに出演する。今後の計画については、5月頃に表明する予定だ。
◆大リーグ開幕 朴賛浩(パク・チャンホ)は初戦敗戦◆
米大リーグが開幕した。今シーズンからヤンキースに移籍した朴賛浩は5日、レッドソックスとの開幕戦に登板、3分の2イニングを投げて、1本塁打を含む3安打3失点だった。
朴賛浩は、ヤンキースが7対5とリードした7回裏、3人目の投手として登板した。しかし先頭打者にヒットを打たれ、1死後、2点本塁打を浴び、その後もヒットを打たれて降板した。試合は結局7対9で敗れ、朴が敗戦投手となった。
インディアンスの秋信守(チュ・シンス)は6日、シカゴでホワイトソックス戦に先発出場したが、4打数無安打だった。インディアンスは0対6で敗れた。
◆男子プロゴルフ アンソニー・キム優勝◆
在米韓国人の男子プロゴルファー、アンソニー・キム(24)が、米テキサス州で行われた米プロゴルフ(PGA)ツアーのシェル・ヒューストン・オープンで優勝した。アンソニー・キムはこの試合、通算12アンダー・276でボーン・テーラー(米国)と首位に並び、プレーオフ1番ホールで勝利した。2008年のAT&Tチャンピオンシップ以来、21カ月ぶりの勝利で通算3勝目を挙げた。
アンソニー・キムは昨年、手指と肩の負傷に苦しみ、無冠に終わっていた。この間、地道なリハビリと筋力トレーニングに取り組み、復活を期していた。8日に開幕したシーズン初メジャー大会のマスターズに出場し、不倫騒動の謹慎から5カ月ぶりに復帰したタイガーウッズと対決する。
アンソニー・キムはマスターズは昨年に次いで2年連続出場で、昨年は20位タイに終わっていた。今年のマスターズは過去最大となる103人の選手が出場する。日本の石川遼も出場する。