中国・広州で開かれているアジア大会で、韓国勢のメダルラッシュが続いている。

◆競　泳◆

　男子競泳の朴泰桓(パク・テファン、檀国大学)が、２大会連続３冠王を達成した。朴は17日に行われた男子１００㍍自由形決勝で、韓国新記録となる48秒70で優勝した。これは２００８年の全国体育大会で朴自身がマークした韓国記録（48秒94）を０・24秒縮めたもの。

　これに先立つ16日、男子４００㍍自由形決勝でも金メダルに輝いた。朴は同試合で、今年の世界最高記録となる３分41秒53を出した。これは自身が２００８年の北京五輪で優勝した時の韓国記録（３分41秒86）を０・33秒縮める韓国新記録でもあった。

　14日の２００㍍自由形決勝でも１分44秒80のアジア新記録で優勝しており、韓国民の期待に応える偉業達成となった。

　17日には競泳の女子２００㍍平泳ぎ決勝も行われ、チョン・ダレ（全南水泳連盟）が２分25秒02で金メダルを獲得した。

◆体　操◆

　体操の種目別競技では、梁鶴善(ヤン・ハクソン、光州体育高校)が男子跳馬で金メダルを獲得した。梁は決勝で中国選手を大きくリードし、初のメダル獲得となった。

　男子ゆかでは金洙眠(キム・スミン)が金メダルを獲得した。中国選手と同点優勝だった。金は前回ドーハ大会ではあん馬で優勝したが、今大会はメーン種目をゆかにして臨んでいた。これで２大会連続の金メダル。

◆柔　道◆

　柔道男子66㌔級では金周珍(キム・ジュジン、水原市庁)が金メダルを獲得。決勝ではウズベキスタンの選手と対戦し、大内刈で有効を取り優勝。

男子１００㌔超級の黄禧太(ファン・ヒテ、水原市庁)と１００㌔級のキム・スワン(龍仁大学)も金。81㌔以下級の金宰範(キム・ジェボム、韓国馬事会)も決勝でウズベキスタンの選手に一本勝ちして金メダルを獲得した。

　女子は78㌔級のチョン・ギョンミ(ハイウォン)が金メダルを手にした。70㌔以下級でもファン・イェスル(安山市庁)が金メダル。

　韓国はほかにも、ボウリング女子シングルスでは、黄善玉(ファン・ソノク)が６ゲーム合計１３９５点で金メダルを獲得。黄はドーハ大会でも金メダルを獲得しており、２大会連続の金。

　自転車トラック競技の男子４０００㍍団体追い抜き決勝では、趙浩成(チョ・ホソン)、ファン・インヒョク、張仙載(チャン・ソンジェ)、パク・ソンホが出場した韓国は４分07秒８７２で優勝、金メダルを獲得した。ドーハ大会でも優勝しており、大会２連覇となった。

　韓国は金65個以上の総合２位が目標だが、前半のメダルラッシュに加え大会後半には得意のテコンドー・フェンシングなどが残っており、目標を達成する見込みだ。