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2013/09/20

<Korea Watch>広がる技術寄付型の社会貢献

  • 広がる技術寄付型の社会貢献

    サムスンの社会貢献活動

◆サムスンは85カ国で地域特化型の活動展開◆

 企業の社会貢献が単なる奉仕活動にとどまらず、能力を発揮する方式へと進化している。いわゆる「技術寄付型」の社会貢献は、企業の広報にもなるという利点がある。特にグローバル企業は、こうした方式の社会貢献を積極的に行っている。

 サムスン電子は昨年、障がい者用の眼球マウス「アイキャン(eyeCan)」を開発し、障がい者の目の動きだけでマウスを操作できるようにした。従来の製品は1000万ウォンと高価だったが、同社は商用化によって5万ウォン水準に抑えた。サムスン電子側は開発の背景を「ソフトウエアのエンジニアとデザイナー、ハードウエア専門家らの技術能力を必要としている所に提供し、より暮らしやすい世の中にするため」と説明している。

 また、サムスングループは「happy together、皆ともに幸せな世の中」をビジョンに掲げ、希望(Hope)、和合(Harmony)、人間愛(Humanity)の価値を追求している。役職員の誰もが参加と分け合いの精神で社会的弱者に希望を与える事業を進め、地域社会の発展のための和合、奉仕活動の実践を通じた人間愛をめざしたものだ。

 このためにサムスンは1994年に国内企業で初めて社会貢献の業務を担うサムスン社会奉仕団を設立し、現在29の系列社で109のボランティアセンターと4090のボランティアチームを運営中だ。海外では10カ所の地域総括を中心にし、85カ国で地域特化型の社会貢献活動を展開している。


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