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2014/07/11

<Korea Watch>韓国がサンドイッチ状態に

  • 韓国がサンドイッチ状態に

    釜山港コンテナターミナル

◆現代経済研・報告書「韓日中の輸出競争激化」を発表◆

 韓国の主要国への輸出競争が、日本と中国の間でサンドイッチ状態にあるという分析が出た。韓国が日本に追いつくスピードよりも、中国が韓国に追いつくスピードが速いほど輸出競争力の向上と支援が急がれるという指摘だ。

 現代経済研究院が発表した報告書「韓日中の輸出競争がさらに激化している」によると、韓国の世界向け輸出市場でのシェアは2000年2・7%から13年に3・1%と0・4ポイント上昇した。同期間、中国は3・9%から12・1%へと急増した。日本は4・8%から4・0%に0・8ポイント減少した。また、韓国の世界輸出市場におけるシェア1位品目数が09年の73件から12年には64件へと9件減った一方、中国の1位品目数は、07年の1210件から12年には1485件と着実に増加した。現代経済研究院の研究員は、「韓国と日本の世界輸出市場におけるシェアの格差は減ったが、中国との格差が拡大した」と指摘した。

 貿易特化指数(TSI)を用いて、韓日中の輸出競争力を比較すると、韓国の貿易全体の特化指数は、13年に0・04を記録し、12年(0・03)より小幅改善した。しかし、09年(0・06)と比べ依然として低い。石油化学、鉄鋼、鉄鋼製品、機械、IT、自動車、造船、精密機器の主要輸出8品目の場合、韓国(0・09)が日本(0・01)や中国(0・04)よりも高かった。貿易特化指数は、数値が0を超える場合に国際競争力を有すると評価され、絶対比較優位の程度について分析した指数で、1に近いほど競争力が高いことを示す。

 品目別では、IT、精密機器、自動車産業では、韓国が日本より競争劣位の項目数が06年の7品目から13年には4品目に減少した。また、石油化学、IT、自動車、造船、精密機器の5品目では、中国が比較優位を維持した。しかし、鉄鋼、鉄鋼製品、機械の3品目では、中国に比較劣位にあった。現代経済研究院の研究員は、「韓国の輸出競争力は中国市場を除くと、日本、米国、EU(欧州連合)市場では、中国と日本に遅れをとっている」とし、「特に中国がIT、造船などで追い上げている一方、鉄鋼や鉄鋼製品、機械などでは、韓国との格差をますます広げている」と懸念を示した。


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