◆現代経済研が報告書・「輸出付加価値流出率」を比較◆
薄利多売、加工貿易型の輸出構造から脱することができず、1000ドルを輸出した場合、447ドルが海外に流出することが分かった。現代経済研究院が発表した報告書「輸出付加価値流出率の国際比較と示唆点」によると、2011年の韓国の輸出における付加価値流出率は44・7%で、日本、米国、中国、ドイツの4カ国平均値23・1%よりも約2倍近く高かった。
輸出の付加価値流出率は総輸出額の輸出品を作るために海外に支給した直接的、間接的な中間財輸入額の割合を意味する。特に中国(6・6%)、EU(欧州連合、4・4%)、日本(4・4%)などに対して中間財の依存度が高かった。
韓国の輸出は近年、過去最大の実績を記録するも、総体的な競争力の面で危機の前兆が現れている。日本製品との競合過程では為替レートの変動に対する影響が増し、後発工業国である中国産製品には輸出市場を急速に侵食されている。
主要国の輸出付加価値流出率は、ドイツが30・5%、中国23・3%、米国19・9%、日本18・7%と低い流出率を示す。韓国の輸出の付加価値流出率は、金融危機前の07年に38・7%から11年には44・7%に6・0ポイント急騰したのに対し、米国は同期間に2・2ポイント、日本は2・1ポイント、ドイツは0・8ポイントなど、それぞれ小幅上昇するにとどまった。特に、中国は同期間に26・6%から11年に23・3%と、むしろ3・3ポイント改善した。
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