◆現代経済研が報告書「外国人観光客の増加と経済的波及効果」◆
現代経済研究院は報告書「外国人観光客の増加と経済的波及効果の見通し」を発表し、2020年に訪韓外国人観光客は2300万人に達し、このうち1500万人はアジア新興国から訪れると予想した。観光産業は他の産業に比べ外貨獲得効果が大きく、内需を促進し、雇用創出部門においても経済寄与度が高い産業である。最近の観光産業は、韓国を訪れるアジア新興国の観光客が増加し、国内に与える経済的影響が急増すると予想される。本研究では、アジア新興国の経済成長に伴う20年の訪韓客の需要を推定し、国内に及ぼす経済的波及効果を分析した。
近年、訪韓観光客数が急増しており、14年の訪韓観光客数は1400万人を突破、13年の1217万人を超え、過去最高を記録した。訪韓観光客の中でも特にアジア新興国の割合が増加している。従来は日本などアジア先進国からの訪韓が全体の半分(05年50・5%)を占めたが、アジア新興国からの訪韓客が継続的に増加し、比率は14年に56・5%と過去最高を記録した。アジア新興国は、約41億人に達する巨大な人口規模と高い経済成長力で今後も海外観光需要が持続的に増加する見通しだ。
外国人観光客の増加と経済的波及効果の見通しで、所得と国際観光需要の関係を分析するために、1995~12年の90カ国の所得や人口、海外観光客のデータなどをもとに、所得水準と海外観光客の割合との関係を推定した。その結果、1人当たりの所得が増加するほど、海外観光客の割合は増加する傾向を示した。特に所得水準が低い層の収入増加に伴う海外観光客の比重が急激に増加する現象がみられた。分析は、所得や国際観光需要との関連分析結果をもとに、国別の1人当たりの所得などを予想し、20年までアジア新興国の国際観光需要を推定。そして国別の訪問割合を予測し、このうち韓国を訪問する観光客数を推定した。
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