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2016/08/19

<Korea Watch>中国人客27兆㌆の生産誘発効果

◆LG経済研が報告書、韓国経済への影響分析◆

 LG経済研究院は、報告書「遊客(中国人観光客)の経済学」を発表し、昨年韓国を訪問した中国人観光客の支出が韓国の観光関連産業に与える影響を分析した。報告書によると、昨年韓国で中国人観光客598万4170人の名目生産誘発効果は27兆6647億㌆で、2011年(8兆5165億㌆)の約3・2倍の規模に拡大した。生産誘発効果とは、消費、投資、輸出などの最終需要が発生した時、各産業で直接的、間接的に誘発される生産を指す。また、昨年韓国を訪れた中国人観光客の付加価値誘発効果は12兆5085億㌆で、国内総生産(GDP)の0・8%に相当した。これらによる就業誘発効果は19万4277人で、11年(6万6701人)と比較して約2・9倍に拡大した。

 韓国を訪れた中国人観光客は、05年の70万人から昨年は約8・5倍に急増し、過去3年間で年平均40・6%の急成長を記録した。韓国は中国の主要都市と地理的に近く、中国人に行きやすくショッピングが楽しめる国として人気が高い。K―POP、映画、アニメ、ゲームなどの韓流も、中国人観光客を集める要因となっている。

 韓国だけでなく海外旅行をする中国人観光客が急増している。15年の中国のアウトバウンド観光者数は1億2000万人で、世界の約10%を占めている。こうした中国人の海外旅行ブームは、所得の向上と消費パターンの変化に伴う自然な結果であると見ることができる。特に、各国の中国人ビザの緩和措置により、これまで制限的だった海外旅行に対する欲求が強く噴出している。20年前には多くの中国人にとって海外旅行は夢のまた夢であった。香港や東南アジアなどに暮らす家族や親戚を訪問する場合に限り制限的に許容されていた。

 また、観光のために数カ月の時間と複雑な手続きを経て、ビザ(査証)を発行されなければならず、海外の保証人は身元保証と共に旅行費用を指定された旅行代理店に全額立て替えるなどの手間があった。しかし、1997年から段階的に海外旅行自由化が施行された後、自由旅行許可国が4カ国から151カ国(15年)に急拡大し、中国の海外観光は爆発的な成長を遂げた。


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