◆現代経済研が報告書、主要国における競合度を分析◆
現代経済研究院は報告書「主要市場における韓国と競争国間の輸出競合度とシェア分析」を発表した。
それによると、世界の輸出市場の成長鈍化が続き、国家間の輸出競争はより激しくなると判断。2015年は世界の輸出市場がマイナス成長を記録するなど、韓国だけでなく中国、米国、日本、ドイツなども輸出不振に陥った。
16年も厳しい対外環境が続き、輸出の回復は容易でない状況にある。今後輸出が現在のような不振を克服し、回復基調に転じることができるかは不透明だが、ここでは15年の輸出競合度指数と市場シェアを用いて対応策を模索してみる。
韓国の主な競争国としては、中国、日本、米国、ドイツの4カ国が挙げられる。
また、分析対象の輸出市場は、中国、日本、米国市場を選定した。輸出競合度指数と輸出品目構造の類似性を判断する指標として0~100ポイントの値を用いる。100ポイントに近いほど輸出競争が激化することを意味する。
主な市場で韓国と競争国間の輸出競合度とシェア分析では、15年に世界の輸出市場の成長が鈍化し、輸出競争はより激しくなった。
15年の世界の輸出市場は金額ベースでマイナス成長し、物量基準でも成長が鈍化するなど不振を記録した。
しかし、15年に中国、日本、米国、ドイツなどの主要競争国と韓国との輸出競争は前年に比べより深化した。4カ国と韓国との平均輸出競合度を分析した結果、15年58・8ポイントで前年比1・2ポイント増加し、金融危機以降で最も高かった。
次に15年の世界市場で韓国と最も激しく競争した国は日本で、韓中間の競争強度が急速に上昇している。15年の世界の輸出市場で韓国は主要競争国の中で日本との輸出競合度が58・8ポイントと最も高く、米国はドイツと、日本はドイツと、ドイツは日本と最も輸出競合度が高かった。
中国は4カ国のうち、韓国との輸出競合度が44・8ポイントと最も高く、韓国も前年比の輸出競合度増加レベルが最も高い国は中国で、両国間の競争強度が急速に上昇していることが分かった。
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