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2016/04/15

<Korea Watch>対中直接投資が急減

  • 対中直接投資が急減

    開発が進む中国西部

◆現代経済研が報告書、対中投資のトレンドを分析◆

 対中国直接投資が2008年以降継続的に減少している中、中国の地域開発戦略に合わせて差別化された対中国地域への進出攻略が必要だと指摘されている。また、高付加価値製造業やサービス業の育成など、中国の産業再編を狙って様々な分野の進出戦略も構想しなければならないとの指摘だ。現代経済研究院は報告書「対中国直接投資の種類と示唆点」を発表した。期間別に見ると、対中国直接投資は、00~07年の年平均32・3%から、08~15年には4・2%減に急落するなど、08年以降の投資萎縮が明らかに示されている。そこで、本報告書では、00~15年の中国直接投資をタイプ別に分けて示唆点を提示してみる。

 対中国直接投資には、地域別、業種別、企業規模別、投資目的別、地域経営環境別の5タイプに区分し、00~15年までの対中国投資を調べてみた。

 結果は以下の通りである。まず、地域別では、東部地域を中心に対中国投資が行われている中、中・西部地域への投資スピードが加速化している。中国東部地域への直接投資規模は00年の約7億㌦から15年には約23億㌦と年平均8・4%成長した。一方、中・西部地域は、投資の増加率がそれぞれ中部11・5%、西部15・0%と東部に比べ投資規模は小さいが、投資率は急速に成長している。特に時期別に見ると、東部および中・西部地域への投資は、00~07年にそれぞれ年平均33・6%、28・3%、4・8%減から、08~15年には、それぞれ5・9%減、4・8%減、28・9%と08年以降、西部地域への投資が急増している。


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