◆現代経済研が報告書、中国向け輸出構造の特徴を分析◆
現代経済研究院は報告書「韓国の対中国輸出構造の特徴と示唆点」を発表し、中国の輸入が減少する中、韓国の対中国輸出依存度は拡大を続けていると分析した。2008年の世界的な金融危機以降、対外需要不足、国内産業再編、製造業の競争力強化などの要因から、中国の輸入増加率が急速に下落している。これにより韓国の対中国輸出増加率も同時に下落傾向を見せているが、対中国輸出依存度は高い水準を維持している。そこで、本報告書は、韓国の対中国輸出構造変化の特徴から示唆点を導き出してみる。
まず、中国向け10大輸出品目の割合が着実に上昇するなど、韓国の対中国輸出依存度が持続的に拡大している。対中国上位10品目の輸出は、00年に68・1億㌦から15年には729・4億㌦に増加し、その割合も同期間に36・9%から53・2%に増加した。
さらに、中国の10大品目の総輸入のうち韓国製品が占める割合は、00年8・7%(50・8億㌦)から15年には22・1%(1028億㌦)に増加するなど、韓国の対中国輸出依存度が持続して上昇している。第2に対中国中間材の輸出割合は、部品・部分品を中心に拡大傾向であり、素材輸出は減少傾向にある。対中国中間財輸出は全中国向け輸出の74・6%を占めるなど、高いレベルが続いている。しかし、中国の加工貿易輸入抑制政策が続き、中国全体の貿易に占める中間財輸入の割合は、00年の64・4%から14年には49・8%に減少した。
一方、韓国は素材・部品分野、特に部品の対中国輸出割合は、電子・通信機器品目を中心に拡大傾向にあるが、素材分野は減少している。
第3に、最終財輸出は、08年の世界的な金融危機以降、減少傾向にある。
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