◆現代経済研が報告書、産業別景気循環の特徴を分析◆
現代経済研究院は報告書「最近産業別景気循環の特徴と今後の予測」を発表した。本報告書では、固有の業界(製造業、サービス業、建設業)の景気循環の現状と特徴から今後の景気の流れを予測した。景気循環とは、経済活動の水準が長期均衡から抜け出し上昇と下降を繰り返す現象を意味する。景気循環は回復期、拡張期、後退期、収縮期の4つに区分される。
景気循環は、経済全体だけでなく、各産業別にも存在する。業種別景気循環は、産業固有の特徴、政府の政策の変化、外部からの衝撃などに影響を受ける。
製造業の景気は本格的な収縮局面に入った。最近の製造業の景気の流れを見ると、2012年第4四半期(10~12月)までの収縮局面を迎えた後、14年第2四半期(4~6月)までの短い拡張局面に入った。以来、製造業は収縮局面(後退期→収縮期)の景気循環が行われているものと見られる。
最近の製造業景気の特徴を見てみると、まず製造業の景気変動が減少した。第二に、収縮局面で製造業の景気後退幅が過去よりも遥かに大きくなった。拡張局面の期間中、製造業の平均成長率は、過去と類似している。
しかし、製造業が収縮局面に突入した時の平均成長率は、00年代の4・5%から10年代は2・5%に減少した。第三に、製造業景気循環の持続期間は、拡張局面で短くなり、収縮局面では長くなっている。製造業の拡張局面の平均継続期間は、90年代は18四半期、00年代は13・5四半期、10年代は7四半期に減少した。一方、収縮局面の平均継続期間は、90年代の4四半期から00年代は8四半期、10年代は00年代と同じく増えた。
サービス業景気は収縮局面が続いている。サービス業の景気循環は、13年第1四半期(1~3月)まで収縮局面を見せて以来、14年第3四半期(7~9月)までの短い拡張局面に入ったが、以後、サービス業の景気循環は、収縮局面(後退期→収縮期)へと移動している。
最近のサービス業の景気の特徴を見てみると、まず景気循環の拡張局面と収縮局面の区分がほぼ消え、景気変動が減少した。サービス業の景気変動は、90年代に2・2㌽、00年代に1・2㌽、10年代は0・2㌽と大きく減少した。第二に、拡張局面が減り、収縮局面が長期化する現象がサービス業にも現れている。サービス業の拡張局面の平均継続期間は、過去よりも減少(90年代18四半期、00年代14四半期、10年代7四半期)した一方、
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