◆現代経済研が報告書、国内ICT産業の特徴を分析◆
現代経済研究院は報告書「国内ICT産業の趨勢の特徴と示唆点」を発表した。韓国のICT(情報通信技術)産業は、総付加価値の割合が10・7%(2013年基準)と2位日本(7・02%)、3位アイルランド(5・5%)を引き離しOECD加盟国中で最も高い国である。ところが、第4次産業革命がトレンドになり、技術や経済分野におけるICTの重要度はさらに高まっている状況の中、国内ICT産業は数年前から下落傾向がはっきりと表れている。08~11年と12~15年の各4年間、同期間のICT産業の平均増減率を比較してみると、付加価値5・9%減、設備投資3・5%減、そして輸出15・6%減と全て下落した。本研究では、第4次産業革命を牽引すべき中核産業にも関わらず、活力が低下している国内ICT産業の主要部門をチェックし、世界の趨勢と特徴から示唆点を提言する。まず、ICT設備投資は急減する一方、海外直接投資は急増している。ICT産業の設備投資(付加価値ベース)は、08年~11年の年平均増加率は5・3%で、12年~15年には1・8%に低下した。一方、ICT海外直接投資は、12~15年の累積基準で、08~11年と比較すると46・9%急増した。
第二に、ICTのR&D(研究開発)と一人当たりのR&Dは拡大する一方で、知的財産権の国際取引である技術貿易の赤字は深刻化している。12~15年のICTにおけるR&D(IT投資基準)予算は、08~11年比で38・5%と大幅に増えており、ICTにおける一人当たりのR&Dもほぼ毎年増えている。一方、ICT産業の技術貿易赤字は、09~11年の109・5億㌦から、12~14年には128・7億㌦に拡大し、全産業の技術貿易赤字におけるICTの割合は62・1%から77・0%と大幅に増加した。
第三に、ICT産業の生産量が減っている。ICT生産は、11年に増加して以降は急落し、15年からはマイナス成長を示している。特に生産の割合(42%)が高い部品をはじめとする情報通信機器部門の減少率が高かった。08~11年と12~15年の年間平均増減率の差がICT全体は7・8%減、機器は9・5%減、ソフトウエアは6・1%減、サービスは0・8%増となった。
つづきは本紙へ