◆現代経済研が報告書、韓国の国家持続成長指数を分析◆
現代経済研究院は報告書「国家持続成長指数の推定と示唆点」を発表し、経済、社会、環境を包括的に考慮した韓国の持続的な成長レベルが経済協力開発機構(OECD)加盟28カ国中、下位圏の24位と分析した。先進国との格差が拡大している状況で、持続的な成長のための基盤が損なわれており、経済全般の生産性を向上させ、社会を統合する努力が必要と指摘している。
韓国経済は高い成長をベースに開発途上国の中で最も早くキャッチアップしたものと評価されるが、まだG7などの先進国グループとは大きなギャップが存在している。韓国の経済成長率はG7諸国よりも1980年代には平均8%台、2010年代には平均3%台の高い伸びを記録したにもかかわらず、1人当たりGDPは80年代の1万570㌦から2010年代には1万7839㌦とそれほど伸びていない。それだけでなく、最近では成長可能性の悪化や分配などをめぐる社会的葛藤が高まるなど、経済・社会的結束も弱体化しており、持続的な成長のための基盤が大きく毀損している。
国家持続成長指数は、経済、社会、環境の調和を包括的に考慮した持続的な成長の概念をもとに、革新成長、安定成長、調和の成長に分けて指数化したものである。
各国の持続成長指数を推定した結果、韓国はOECD 28カ国中、革新成長が20位(0・398)、安定成長23位(0・438)、調和の成長が27位(0・491)と示され、総合指数24位(0・443)と評価された。各項目指数のどれもがOECD 28カ国対象と主要先進国の平均を下回ると分析された。
しかし、韓国の技術革新力は0・465で、OECD加盟国中12位を記録し、評価項目の中で最も高い順位を記録した。これは、R&D投資規模レベルと国際特許出願件数、創業環境が比較的高いレベルで評価されたことが反映された結果である。
人的資本はOECD加盟国の平均0・493を下回る0・427にとどまり、19位と評価された。
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