◆現代経済研が報告書、最近の輸出動向と示唆点を分析◆
現代経済研究院は、報告書「最近の輸出動向と示唆する点」を発表し、世界の輸出市場の成長に伴い、主要輸出国向けの輸出も増加傾向にあると指摘した。5月の韓国の輸出は前年同期比13・4%を記録し、7カ月連続の増加、5カ月連続で2桁の増加率を達成するなど、過去2年間の輸出不振から脱しつつある。こうした輸出増加の傾向が続くのかを診断すべく、輸出増加を分析した上で示唆点を導き出してみる。2017年の輸出増加の主な要因は、価格の上昇効果だが、輸出量の増加効果も輸出を牽引している。韓国銀行の輸出額指数で見た輸出増加率は2017年1~4月現在、約16・8%で、このうち輸出量の増加に伴う要因が6・8%、価格上昇に伴う要因が10・0%を占めた。すなわち、輸出増加率の価格上昇による部分が約60%、輸出量の増加による部分が約40%と分析される。
主力産業別では、スマートフォン以外のほとんどの主力輸出産業が回復しており、特に鉄鋼、半導体、石油化学産業で輸出価格と量が同時に増加している。2017年1~4月の主力産業別の輸出増加率を調べた結果、自動車は約3・8%増加した。
一般機械は同期間に約18・8%増加したが、このうち輸出量の増加に伴う増加幅が19・8%に達したものの価格は下落し、むしろ輸出増加率を1・1%減少させた。石油製品の輸出は約46・6%増加したうち価格上昇による増加幅は46・2%に達した。
石油化学輸出は約23・0%増加し、輸出量の増加に伴う増加幅が8・3%、価格上昇に伴う増加幅は14・7%に達した。鉄鋼輸出は約23・6%増加したが、輸出量増加に伴う増加幅が4・7%、価格上昇に伴う増加幅は18・9%と分析された。半導体輸出は約48・8%増加したが、輸出量増加に伴う増加幅が35・7%、価格上昇に伴う増加幅は13・1%だった。
スマートフォンの輸出は39・6%減少しており、輸出量の減少による減少幅が33・1%減、価格下落に伴う減少幅は6・5%とマイナス成長になった。
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