◆現代経済研が報告書、中国の高級消費財市場を分析◆

　現代経済研究院は報告書「新しい輸出活路、中国の高級消費財市場」を発表し、中国の高級消費財市場が毎年成長しており、これを新たな輸出市場としなければならないと分析した。2020年、中国の人口は14億人を突破し、1人当たりのＧＤＰは2万㌦を超えると予想され、中国市場の購買力がますます拡大していく見込みだ。このため、中国における消費財、その中でも特に高級消費財市場の成長が予想されている。ここでは中国高級消費財市場の特徴と韓国の関係などを分析し、示唆点を導き出してみる。

　まず、中国の高級消費財の輸入市場は、過去10年間で約5倍、年平均17・4％増加し、高成長を続けている。詳しくみてみると、2016年に約266億㌦を記録し、2006年に比べて約5・0倍成長した。同期間に全体の輸入市場が約2・0倍、消費財輸入市場が4・5倍に成長したことに比べれば急速な成長速度である。特に中国全体輸入市場が最近2年間はマイナス成長だったにもかかわらず、高級消費財の輸入市場は成長を続けている。

　第二に、中国の高級消費財輸入市場は2016年に世界10位に上昇しており、人口や1人当たりのＧＤＰなどを考慮すると、今後も高成長を持続する見通しだ。中国高級消費財の輸入市場規模は、2006年の世界21位から2016年には世界10位に急騰した。高級消費財の輸入市場である世界1位の米国市場に比べ、中国の市場規模は2006年に3・2％に過ぎなかったが、2016年には15・1％まで増加した。

　また、中国の人口は、米国の約4・3倍に達し、成長速度は急スピードで伸びており、米国に比べ1人当たりのＧＤＰなどを考慮すると、中国の高級消費財の輸入市場は2020年に約370億㌦まで成長する見込みである。

　第三に、2016年の中国高級消費財輸入市場の1位品目は、ファッションアパレル、2位はコスメ商品、3位はファッション雑貨となった。このうちコスメ商品は過去5年間、年平均成長率28・3％、市場シェア10・1㌽増加するなど、最も高い成長を示した。ファッションアパレル、ファッション雑貨は、過去5年間にわたり安定成長を続け、高い市場シェアを継続的に維持している。一方、2011年に市場占有率1位と4位だったジュエリーと時計は、5年間で市場規模が縮小し、順位が4位と6位に下落した。

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