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2018/11/23

<Korea Watch>揺らぐサムスン共和国 第57回                                                              国士舘大学経営学部講師 石田 賢 氏

  • 揺らぐサムスン共和国 第57回  

◆自動運転車でも中国に猛追されるサムスン◆

 自動車業界は現在転換期を迎えている。ガソリン車から電気自動車、燃料電池車、自動運転車など次世代技術のオンパレードである。今回取り上げるのは自動運転車である。

 近い将来、自動運転車に移行していくとなれば、一般の自動車1台当りでは平均300個の車載用半導体が使われているのに対して、2000個使われると見込まれ、半導体業界に明るい材料となっている。

 経営コンサルティングファームとして有名なボストン・コンサルティング・グループによれば、自動運転車の世界市場規模は2022年39万台、25年214万台、30年1681万台へと急増し、導入初年からわずか8年間で40倍以上に成長する見通しを立てている。

 また市場調査会社ICインサイツによると、17年382億㌦規模だった世界の車載用半導体市場は、22年には553億㌦へと拡大し、この5年間に年平均7・7%の成長が期待されている。サムスン電子もこの事業領域を強化しているが、17年に買収した電装企業ハーマンの実績は決して芳しいものではない(図表①)。

 サムスン電子は、総合技術院内に最近新設した自動運転車チームとサムスンリサーチ ソフトウエアセンターを軸に位置認識、車両制御、状況判断などを可能にするソフトウエアを研究しており、これらにデバイスソリューション(DS)事業部傘下の半導体研究所などの研究陣も加えて、


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