◆韓国経済研がセミナー、半導体産業の競争力強化策を模索◆
韓国経済研究院は、ソウル市内の全経連会館で「革新成長のための半導体産業の競争力強化策セミナー」を開催した=写真。同院は、現在の半導体好況はバブルであり、半導体景気の変動に備えるためには、第4次産業革命を主導する半導体のインテリジェント(高度情報)化やシステム半導体の競争力を強化しなければならないと指摘した。また、中国政府が韓国企業を規制した場合、すぐに自国企業のメモリー半導体量産をサポート。今後の供給過剰により、メモリー半導体景気が悪化することに備え、半導体の高度化など、新たな成長動力を発掘して非メモリー半導体の競争力を確保する必要があるとした。
ハナ金融経営研究所の研究委員は、半導体市場の見通しとリスク要因について発表。かつてない現在の半導体好況が「バブル」だと定義した。また、昨年の半導体輸出は57・4%増加したが、数量基準のDRAMの輸出は1・4%減少し、メモリー容量を基準にした全体成長率もまた好況期とは違い、現在の供給不足による好況局面がいつ終わるか不透明と分析した。また、下半期に完成する中国企業のメモリー工場の影響により、一転して供給不足から供給過剰に変わる可能性があり、2019~20年初期に韓国企業が打撃を受ける見通しを示した。中国政府の設備投資が完了する25年には、中国の半導体市場シェアが18%台まで増加すると予測した。
漢陽大学校の教授は、「国内輸出品目1位、世界市場シェア2位、雇用16・5万人など、目に見える実績があるが、大企業が主導するメモリー半導体製品の領域に限定されているのが実情である」とし、
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