◆現代経済研が報告書、先進企業のICT推進動向を分析◆
現代経済研究院は報告書「先進企業のデジタルトランスフォーメーションの推進動向と示唆点」を発表し、デジタル技術を活用して事業を再編する「デジタルトランスフォーメーション」の速度を上げる必要があると指摘した。企業の生存年数がますます短くなる中、体質強化を目的として、デジタル技術を活用し製品や営業活動に根本的な変革が強く求められている。
現在のデジタルトランスフォーメーションは、高度な製造技術やICT(情報通信技術)などの採用やプロセスの効率化で更にビジネスモデルの変革や構築に拡張を続けている。ここでは、グローバル企業を対象に、デジタルトランスフォーメーションの推進動向と事例を比較しながら、韓国の企業経営戦略と政府の政策実行方向と課題を示唆点として導き出す。
デジタルトランスフォーメーションの推進事例を実行領域に基づいて「プロセスの効率化」、「ビジネスモデルの変革」「エコシステムの構築」で区分した。まず、「プロセスの効率化」は、競合他社より優れた効率性および市場適時性の向上を目標に外部まで含んだ供給体である全体のビジネスプロセス変革をいう。
第一に、製造と関連した直接活動を変革する「スマートファクトリー」がある。これは工場にIoT(モノのインターネット)、ビッグデータなどを組み合わせ、顧客ニーズへの対応力を強化し、生産性の向上を企てる製造工程のデジタル化の追求を意味する。米GE(ゼネラル・エレクトリック)の「ブリリアント・ファクトリー」、独シーメンスの「サイバー物理システム」などのデジタル化実現が代表的な例だ。次に、間接的な活動変革として「経営管理の知能化」がある。費用削減、外部対応力の強化を目的に単純かつ反復的なビジネスプロセスの自動化や経営環境関連の資料収集および影響分析を自動化することだ。
第二には「ビジネスモデルの変革」だ。製品とサービスを融合した顧客ニーズに合わせたオーダーメード型のソリューション開発を通じて継続して高付加収益の創出が可能なビジネスモデルの構築を意味する。現在の最終製品(製品、サービス、ソリューション)の側面からは、製品にICTを取り入れて高機能化するだけでなく、製品に基づいたサービス事業に移る「製造業のサービス化」が進んでいる。
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