◆現代経済研が報告書、新成長動力の発掘に向けた動きを分析◆
現代経済研究院は報告書「新成長動力、どのように見つけられるか」を発表し、R&D(研究開発)投資は、世界最高水準にあり、科学技術論文引用索引(SCI)級の論文は年々増加しているが、産学の知識伝達レベルが低く、技術貿易収支も先進国よりも低いと指摘した。また、未来産業の核心である高付加・高度技術分野の海外依存度が高く、国内付加価値の創出が弱いと分析した。
これまでの経済成長をけん引していた主力産業が成長停滞期に入ったが、これに代わる新たな成長動力が不足している状況である。国内主力産業の付加価値と資本投資の増加率は過去に比べて下落した。また、将来の経済成長をけん引するのに必要な国際競争力と技術革新力も停滞している。国際経営開発研究院(IMD)が毎年発表する国際競争力順位で韓国は、2000年の29位から2011年には22位に上昇したが、2018年は27位に再度下落し、科学や技術インフラの順位でも下落した。そこで本報告書は、次世代主力産業の条件と新成長産業をどう発掘すべきかを産業面から分析して今後の方向性を提示する。
昨年の機械産業の貿易赤字は29億2000万㌦、そのうちの高付加・高度技術部門である精密機械の貿易赤字は155億㌦だった。新成長動力になるためには付加価値の高い主力産業が源泉技術を確保し競争力として裏付けなければならないが、国内の付加価値創出力は相対的に低調にとどまっている。精密機械品目の輸入依存度は日本32・9%、米国27・4%で、日本と米国産が半分以上を占めた。このように、国内主力産業の競争力が低下しており、「これに代替する新たな成長動力の発掘に向け、未来の高付加価値産業となる技術を確保しなければならない。そのためには、新成長動力を発掘するために開発された新技術の利用率を高める方策も考えなければならない。
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