◆現代経済研が報告書、BTS所属事務所の成功要因を分析◆
現代経済研究院は、報告書「防弾少年団の成功要因の分析と活用方案」を発表した。昨年、人気グループBTS(防弾少年団)が所属する芸能事務所、ビッグヒットエンターテインメントの株式価値に純有利子負債を合わせた企業価値を推定した結果、ユニコーン企業レベルに相当する1兆2800億〜2兆2800億㌆(約11億6000万㌦~20億7000万㌦)と評価された。ユニコーン企業とは、評価額が10億㌦を超える未上場企業をいう。ビッグヒットエンターテインメントは、BTSが世界を舞台に成功を収めたおかげで企業価値が急上昇した。
BTSは、世界の舞台で音楽性を認められ影響力を拡大している。米タイム誌はBTSを「2019年世界で最も影響力のある100人」に選び、英BBCは「21世紀のビートルズ」と称えた。また、世界的に権威のあるビルボード・ミュージック・アワードでは、アジア初の2冠の快挙を成し遂げ、世界の音楽市場で目覚ましい活躍を続けている。BTSの成功要因を分析した結果、「メンバーの能力と所属事務所の役割」、「ミレニアル世代の登場と海外の音楽市場」、「デジタルコンテンツ産業の発展と韓流文化」、「競争力ある音楽コンテンツと幅広いファン層」などが挙げられた。
BTSはデビューから6年の間に世界18カ国・地域で公演した。今年発売した最新アルバム「MAP OF THE SOUL PERSONA」は5月末までで323万枚のセールスを記録している。こうした成功が所属事務所の企業価値を引き上げた。
ビッグヒットエンターテインメントの企業価値は、国内証券市場に上場しているエンターテインメント企業「ビッグ3」の企業価値をも凌ぐ。今月5日現在、SMエンターテインメントの時価総額は1兆604億㌆、JYPエンターテインメントは9296億㌆、YGエンターテインメントは5805億㌆に上る。ビッグヒットエンターテインメントは昨年、売上高2142億㌆、営業利益641億㌆を記録し、16年比で売上高が6倍増加した。
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