◆サムスンによるEV参入の可能性も◆
韓国と中国の電池メーカーは、長期戦略で中米欧の自動車メーカーと合弁・提携に熱心に取り組んでいる。LG化学は、GMやルノーと車載電池の合弁・連携をしながらフォルクスワーゲンとダイムラーにも供給する。SKイノベーションは、現代起亜やフォードと合弁・提携する一方でフォルクスワーゲンにも供給する。トヨタ・フォルクスワーゲン・GMなど主要メーカーは、車載電池やeアクスルなどで、外部調達と並行して、内製化も進めている。つまり、一部水平分業も取り入れつつ、EVの中核部品・装置の革新技術を内在化して、垂直統合SCを維持しようとしている。
一方、ICT分野からの新規参入企業は、水平分業型SCを大いに活用してEVの部品・装置を外部調達する。その部品・装置メーカーは、当然のことながら、どちらのSCモデルにも対応できる供給体制を構築している。
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