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2022/06/24

<Korea Watch>揺らぐサムスン共和国 第100回                                                              国士舘大学経営学部客員教授 石田 賢 氏

  • 6.24

◆韓国経済に存在感を増すサムスングループ◆

 サムスングループは韓国を代表する財閥である。図表①に示したように、グループの所属企業数は62社、グループの総資産は483・9兆㌆で、韓国財閥のトップに位置している。今年、現代を抜いて第2位に上がったSKグループと比較しても、社数は3分の1と少ないが、SKグループの総資産の1・7倍である。

 サムスングループの総資産の中核を形成しているのは、グループの代表であるだけでなく、今や韓国社会のプライドでもあるサムスン電子に他ならない。最近、サムスン電子の株価が下落傾向を続けたため、昨年初めにサムスン電子の総資産は500兆㌆を越えていたのが、今年4月の時価総額は387・4兆㌆と4分の1近くを減らし、その結果、グループ全体の総資産を押し下げている。


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