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2022/10/28

<Korea Watch>揺らぐサムスン共和国 第104回                   国士舘大学経営学部客員教授 石田 賢 氏

  • 揺らぐサムスン共和国 第104回                   国士舘大学経営学部客員教授 石田 賢 氏
  • 揺らぐサムスン共和国 第104回                   国士舘大学経営学部客員教授 石田 賢 氏

◆電装会社ハーマンの業績低調に悩むサムスン電子◆

 サムスン電子の今年第3四半期までの累積売上は、230兆990億㌆、営業利益39兆200億㌆(10月7日暫定実績)を記録したが、第3四半期を対前年同期比でみると、売上高が76兆㌆で2・7%増となったものの、営業利益は10・8兆㌆でマイナス31・7%と振るわなかった。

 それでもこの業績を支えたのは好調な半導体部門であり、スマートフォンの需要鈍化、生活家電部門とディスプレー部門の不振を相殺した結果である。サーバー用などの半導体需要に陰りが見える現在、サムスン電子の業績見通しには、不確実性が増している。


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