◆フォルダブルフォンも過当競争に直面したサムスン電子◆
今年のスマートフォン(スマホ)市場は、世界景気の低迷とロシア・ウクライナ戦争の長期化及び世界的なインフレーションなどの影響で、昨年よりマイナス成長となる見通しである。市場調査会社インターナショナルデータコーポレーション(IDC)によれば、2022年全世界スマホ出荷台数は前年比7・8%減の12億5000万台と見込んでいる(図表①)。これは今年初めの予測値13億7000万台より8・8%減の水準である。
スマホ市場の委縮影響は韓国にも及んでいる。科学技術情報通信部がこの11月に発表した「情報通信技術(ICT)輸出入動向」によれば、世界的な需要鈍化により、10月の携帯電話の完成品輸出実績は2億9000万㌦で、前年同月比で28・8%の減少となった。
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