◆インドは独自外交戦略、韓国も対応模索◆
世界では、米中デカップリングに端を発し、海洋国家の米国・英国がインド太平洋において主導する経済安保連携と、大陸国家の中国・ロシアがユーラシア大陸において主導する経済安保連携が、激しく対立している。インド太平洋は、海総面積の64%(2億3236万平方㌔㍍/3億6106万平方㌔㍍)を占めている。ユーラシア大陸は、面積が陸地総面積の4割、人口が世界人口の6割(47億人/78億人)、国数が世界国数の5割(98カ国/196カ国、日本含む)を占めている。
米国・英国が主導する経済安保連携は「クアッド(日米豪印)」、「新クアッド(米印以唖)」、「オーカス(米英豪:軍事協力)」、「ファイブ・アイズ(米英加豪NZ:インテリジェンス同盟)」である。中国・ロシアが主導する経済安保連携は、「上海協力機構(SCO:加盟国9カ国+準加盟国41カ国=50カ国)」、「一帯一路(アジアインフラ投資銀行・AIIB:加盟国104カ国)」、「シルクロード基金(中国国有投資ファンド:400億㌦)」、「ブリックス銀行(伯ロ印中南ア:資本金500億㌦)」、「大ユーラシア・パートナーシップ(SCO+ユーラシア経済連合:5カ国+ASEAN:10カ国+一帯一路の連携構想)」である。
米中は、対立しているというのが一般的な見方であるが、「つばぜり合いをしているものの、机の下では足をさすり合っている」という見方もある。
つづきは本紙へ