◆韓半島の安保問題にスイスなど中立国が積極的役割◆
現在の緩衝国家は、ウクライナ、ベラルーシがNATO(北大西洋条約機構:30カ国)とロシアの緩衝国であり、北朝鮮、台湾が米国と中国、アフガニスタンが米国とロシア、ヨルダンが中東安定化の緩衝国、韓半島が米国と中国・ロシアの緩衝地域である。また、伊勢崎賢治教授(東京外国語大学)は、『主権なき平和国家』で日本が米国と中国・ロシアの緩衝国家であると指摘している。一方、日本は、韓国と台湾を、中国・北朝鮮・ロシアから身を守る緩衝国と見ている。
米国と中国・ロシアの緩衝国家・緩衝地域である北朝鮮、韓半島、日本の現状について分析する。ロシア・プーチン大統領は、極東戦略の一環として、北朝鮮を対米戦略に対する緩衝国家と位置付け、北朝鮮の核保有を容認している。また、日本・北方領土も緩衝地域としての戦略的価値を鮮明にさせた。
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