◆脱中国に動くサムスンSDIのバッテリー事業(4)◆
米インフレーション削減法(IRA)の施行に伴い、電気自動車(EV)に補助金が与えられることから需要拡大が見込まれ、韓国バッテリー3社はもとより、正極材や陰極材などのバッテリー素材を製造する企業も北米進出を加速している。
欧州連合(EU)も2023年4月、欧州版IRAと呼ばれるEVバッテリーの重要鉱物の供給網強化を図るための重要原材料法(CRMA)を発表する。同法素案によると、EUは重要原材料の10%以上を域内で生産し、40%を域内加工処理することを目標としている。素案をみる限り、重要原材料の調達先の多角化と廃バッテリーの再利用戦略を構築することに主眼が置かれている。
つづきは本紙へ