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2024/06/28

<Korea Watch>揺らぐサムスン共和国 第124回                   国士舘大学経営学部客員教授 石田 賢 氏

  • 揺らぐサムスン共和国 第124回                   国士舘大学経営学部客員教授 石田 賢 氏

◆TSMCに差を広げられたサムスンのファウンドリー事業◆

 半導体ビジネスの中でも収益性の高いこととAI(人工知能)半導体の急成長により、ファウンドリー(半導体受託生産事業)が注目されている。調査会社トレンドフォースによれば、昨年の世界ファウンドリー市場規模は1174・7億㌦、今年は1316・6億㌦と12・1%の高い成長が見込まれている。

 この事業領域は台湾・TSMCの寡占状態であり、2番手にサムスン電子が健闘しているものの、足元には米国政府の支援を受けたインテルが新規参入するなど、近い将来、三つ巴となる可能性がある。今年第1四半期のファウンドリー事業の各社別シェアをみると(図表①)、TSMC61・7%、サムスン電子11・0%で前期の49・9㌽から50・7㌽に広がっており、サムスン電子は苦しい状況に追い込まれている。


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