◆米中の挟撃を受けるサムスン電子のスマートフォン◆
2024年10月に発表された第3四半期暫定報告書によると、サムスン電子の売上高は、前期比6・7%増の79兆㌆、営業利益は12・8%減の9兆1000億㌆、売上高営業利益率は11・5%であった。これは市場予測を下回る結果であり、サムスン電子主力の半導体だけではなく、スマートフォンの需要回復の遅れも影響したものと分析されている。スマートフォンについてサムスン電子の半期報告書(24年8月14日)をみると、同社の世界スマートフォン市場シェアは、22年の21・7%から昨年は19・7%、今年上半期は19・5%に減少した。2年連続で減少傾向を続けている。世界スマートフォン市場は、17年の年販売台数15億台をピークに年々減少傾向を続けている中でのシェア低下である。
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