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2014/01/17

<オピニオン>韓国経済、日本の轍踏む可能性

  • 韓国経済、日本の轍踏む可能性①
  • 韓国経済、日本の轍踏む可能性②

◆現代経済研が報告書・潜在成長率の低下を指摘◆

 韓国経済が日本と同様、過去に長期不況に陥った同じ轍を踏む可能性があると懸念が提起されている。現代経済研究院は報告書「韓国経済、日本に似ている」を発表し、韓国は消費・投資余力不足や福祉拡大による税負担増加などで先進国入りが遅れることが懸念されると指摘した。

 1980年代後半に国民1人当たりのGDP(国内総生産)が米国を上回るなど好調を見せた日本経済だが、90年代に入ってからの円高進行で輸出が低迷、内需拡大が限界に達して危機に直面した。同研究院は日本の「バブル崩壊」のような大きな危機は韓国にはないが、潜在成長率が急激に落ち込んでいると説明した。また、韓国経済が世界的な金融危機以降、低成長期を経て、今後は中成長時代に突入する見通しで、先進国入りの遅れが懸念されると指摘した。

 福祉拡大による税負担の増加などで高成長時代への回帰が不透明な状況なためだ。さらに、最近韓日両国の成長の勢いが低下するなど、成長潜在力が弱まっていると分析した。

 実際に韓国の潜在成長率は90年代の年平均7%台から2000年代には4%台に下落した。最近では3%台後半にまで落ちた(表1)。日本の潜在成長率は90年代に年平均0・3%、2000年代に1・9%の水準だった。


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