◆現代経済研が報告書、韓日中の上場企業R&D投資効率を比較◆
韓国企業の研究開発(R&D)投資が韓日中3カ国中、最も非効率的なことが分かった。上場企業の平均無形資産の規模も韓国が最も小さいレベルと集計された。現代経済研究院は、報告書「韓日中上場企業R&D投資の効率比較」で懸案事項と課題を発表した。
近年、グローバルトップ500企業入りする中国企業が急増するなど、競争力が飛躍的に向上しており、日本企業の競争力も存続している。特に、世界のR&D投資規模トップ1000企業のうち、中国企業の数は過去10年間で約20倍に増加し、韓国企業を脅かしている。そこで、本報告書は、無形資産、R&D投資などR&D投資の効率を評価する指標をもとに、韓日中企業のR&D投資の効率を評価し、示唆を導き出したい。
韓日中上場企業R&D投資の効率を評価すると、3カ国企業のR&D投資効率は、韓日中の上場企業を対象に、2010年から14年までに全産業、個々の産業部門への投入と平均無形資産、平均時価総額などに分けて評価した。
まず、全産業への投入の面では、平均R&D投資規模では日本が最高レベルであるのに対し、平均R&D投資の集中度は、中国が最も高いことが分かった。第一に韓日中上場企業の平均R&D投資規模は14年基準で、日本が1億3440万㌦で、韓国、中国より高く、平均R&D集中度(研究開発費/売上高)は、中国が同年0・031倍、年平均20・4%ずつ増加するなど、3カ国中最も高い改善速度を示した。
第二に、効率指標である平均R&D比の無形資産割合は、韓国が最も低く表れ、10年比で改善程度も最も低かった。14年現在、韓国の平均無形資産規模は約1億6500万㌦で、日本、中国よりも低いレベルであり、10~14年の間に平均無形資産規模の年平均増加率も、中国が約29・0%で、日本と韓国を圧倒した。
一方、平均R&D比無形資産の割合も、14年現在、韓国は約12倍で、中国の約30倍、日本の22倍に満たず、10年比で0・6倍の減少となった。
第三に、効率指標の平均R&D比の時価総額割合は、韓国が中国に比べて低いが、日本に比べて高いレベルを示した。韓国の平均時価総額規模は14年が約14億㌦と、中国の約28億㌦、日本の約27億㌦を下回っており、10~14年の間に年平均0・7%ずつ減少した。
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