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2019/11/08

<オピニオン>転換期の韓国経済 第117回                                                       日本総合研究所 向山 英彦 上席主任研究員

  • 転換期の韓国経済 第117回                                                       日本総合研究所 向山 英彦 上席主任研究員

    むこうやま・ひでひこ 1957年、東京生まれ。中央大学法学研究科博士後期課程中退、ニューヨーク大学修士。証券系経済研究所などを経て、2001年より(株)日本総合研究所勤務、現在調査部上席主任研究員。中央大学経済学部兼任講師。主な著書に「東アジア経済統合への途」など。

  • 転換期の韓国経済 第117回                                                       日本総合研究所 向山 英彦 上席主任研究員

◆現実を直視した経済活性化につながる政策を◆

 この8月、ウォンが約3年半ぶりに1㌦=1200㌆台に下落した。ウォンが下落した背景には、米中貿易戦争の影響で韓国の輸出不振が強まり、景気先行きへの懸念が広がったことがある。韓国経済が輸出に大きく依存し、かつ対中輸出依存度が高いことがウォン売りの材料となった。

 この時期は、日韓関係が一段と悪化したこともあり、韓国ウォッチャーを自称する人たちや一部の大学教授の間で、韓国経済の破綻やウォン急落などが盛んに論じられた。多くは、「初めに結論ありき」の代物である。


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