2020/10/09
<オピニオン>曲がり角の韓国経済 第58回 世代間の格差と葛藤が広がる韓国 ニッセイ基礎研究所 金 明中 主任研究員
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1970年韓国仁川生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科前期・後期博士課程修了(博士、商学)。独立行政法人労働政策研究・研修機構アシスタント・フェロー、日本経済研究センター研究員を経て、2008年からニッセイ基礎研究所。日本女子大学現代女性キャリア研究所客員研究員、日本女子大学人間社会学部・大学院人間社会研究科非常勤講師を兼任。専門分野は労働経済学、社会保障論、韓日社会政策比較分析。
◆安心して働ける公正社会の実現を◆
韓国社会における世代間の葛藤が深刻化している。韓国戦争以降、韓国社会の世代区分は多様な定義があり、重複する年もあるものの、大きく①ベビーブーム世代(1955年~63年生まれ)、②386世代(60年代生まれ)、③X世代(70年代生まれ)、④Y世代(80年~95年生まれ、ミレニアル世代ともいう)、⑤Z世代(96年~2012年生まれ)に区分することができる。
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