2020/12/04
<オピニオン>曲がり角の韓国経済 第60回 他国と比べて高い韓国の高齢者貧困率 ニッセイ基礎研究所 金 明中 主任研究員
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1970年韓国仁川生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科前期・後期博士課程修了(博士、商学)。独立行政法人労働政策研究・研修機構アシスタント・フェロー、日本経済研究センター研究員を経て、2008年からニッセイ基礎研究所。日本女子大学現代女性キャリア研究所客員研究員、日本女子大学人間社会学部・大学院人間社会研究科非常勤講師を兼任。専門分野は労働経済学、社会保障論、韓日社会政策比較分析。
◆公的年金制度の持続可能性を高める対策を◆
韓国では少子・高齢化の急速な進展に伴い、社会保障に対する韓国政府の支出が継続的に増加している。韓国の高齢化率は2019年現在15・5%で同時点の日本の28・4%を大きく下回るものの、少子高齢化のスピードが速く、45年になると日本の高齢化率を上回ることが予想されている。このまま少子高齢化が続くと、65年の高齢化率は48・8%で、日本の38・4%を大きく上回ることになる。
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